もう海へはいかない 23


↓↓↓ 微エロ注意!
      ※読み飛ばしても大丈夫です。結末には影響ありません。







「服着ろよ」

風呂から出てきた水音が裸で部屋をうろつくのを咎めて言った。
いつもならちゃんと服を着ている筈なのに、この日は違った。
白い肌、ひょろっとした長い首や手は、どことなく子供っぽかった。


水音は悪びれも体を隠すこともなく、俺の前に立つと、
伸び上がるようにして俺の首に腕を絡め、唇を重ねてきた。
何も言わなかった。
唖然としている俺の歯を割って、舌を絡めてくる。
俺が後退さると、更に体重をかけて体を摺り寄せた。


どう反応してよいのか迷ったが、その間にも水音は俺の口内を弄りつづける。
彼の体が硬く強張っているのがわかった。
せわしなくシャツを捲りあげ、俺の体をまさぐる。
くすぐったいような、もどかしいような、離れて久しい感覚だった。


内心戸惑いながら、それでも俺の体は反応していた。
水音が凭れかかるのを、身をよじってバランスをとりながら、彼の体を抱きとめた。
彼の心臓が早鐘のように鼓動を打つのがわかった。
柔らかく滑らかで、すべすべとした肌。
初めて触る感触だった。
まだしっとりと濡れていた。
久々に感じる人の体温。
これまで嗅いだことのなかった彼の匂いを意識した途端、
体が呼び覚まされるように熱くなり、俺の自制心は吹き飛んだ。


そもそも自制する必要もなかった。
それまで俺達がこういう関係にならなかったのは、ただ切欠がなく、
そして俺がさほど彼に興味がなかったというだけだった。
彼がゲイだというのは、それこそ最初から聞かされていたが、
それだって、お互い余計な気を使わなくていいという了解のようなものだと思っていた。
それゆえに水音の行動に驚かないわけではなかったが、
お互いその気になってしまえば、それはまた別の話だ。
それに、こうして直接触れられて、まったく無反応でいられるわけがない。
応じるのに躊躇いはなかった。


俺の中に滑り込んできたそれに舌を絡めた。
奥の部屋へと後退しながら水音の体を手繰り寄せると、
よろめきながらも離れまいとするように強く縋ってきた。
唇に歯を立て、強く吸う。
口内は水っぽく、仄かに甘い気がした。
彼の忙しなく息をする様と湿った音が耳の奥で響いた。
俺達はそのまま縺れながらベッドになだれ込んだ。








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※ 次の更新は、翌日 12:00 です。 ありがとうございました!

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